社員の声

途上国をはじめとした海外での仕事の泥臭さと面白さ

 

● 入社前のバックグラウンド

高校時代のサッカー仲間にソロモン諸島人やブラジル人の友人がいたことから途上国を含む海外に興味を持ち、大学では国際開発学の授業をとっていたことから国際協力に関心を持ちました。前職では通信インフラ・ネットワークなどの保守や構築に携わっていました。この中で海外へ出張する機会がありアフリカ、南アジアなどの現地を見て回るうちに、現地の人とより近い場所で一緒に汗を流すような仕事に魅力を感じ、開発コンサルタントに転職しました。特にユニコは、産業振興や中小企業支援といった明確な強みを持っていると感じ入社しました。

 

● 入社以降の業務の変遷とキャリア開発

タンザニアでは、現地支援機関と協力し現地企業の品質管理や生産性向上を指導できる人を育成する研修の企画・調整を行いました。また現地スタッフと協力し事務局の運営支援を行い、現地の研修生が企業で実施した指導の効果測定に係る支援も行いました。

 

バングラデシュでは産業の多角化を目指し、現地の有望企業や対象産業(プラスチック成形・金属加工)を取り巻く状況の調査を行い、その後、現地大企業がバイク部品の製造において外資系企業と取引できるように支援しました。また並行して職業訓練校と支援機関職員の能力強化と中小企業向けの研修に係る企画運営支援を行いました。

 

トルコでは、中小企業振興に係る調査に参加し、新制度構築を目指す支援機関に対し日本の関連制度を紹介した他、現地企業へ試験的に行ったオンライン支援プログラムの評価の取りまとめなどを行いました。また、カメルーンでは新規案件形成に係る調査に参加し、実施中プロジェクトの終了時レビューや次期案件の枠組み構築に寄与しました。

 

欧州西バルカン地域では、4カ国での中小企業支援制度の標準化に関するプロジェクトに参加しています。この中で各国PR会社との調整・広報活動の推進、共通ICTプラットフォーム構築に係る業者との課題整理、各国におけるプロジェクトの進捗整理などを支援しています。

 

その他、社内では、自社ウェブサイトの更新・利用促進に係る活動やDX推進に係るワーキンググループに参加しています。この中で業務効率化・品質向上に係るツールや手法の紹介・社内研修を行うこともあります。

 

● 入社を考えている人へのメッセージ

私が入社した時点では、紙で管理されている情報も多く(良い意味でも)昔ながらの会社という印象でしたが、近年はペーパーレス化や業務のオンライン化も整備されてきており、環境は良くなっています。またパワハラ防止のため外部講師を招いて社内研修を行うなど社員の意識向上も図っています。社員の皆さんは毎年各自で目標設定・管理を行い、互いに学習成果を共有するという取り組みを行っています。業務に関することであれば自由に自己研鑽を行えますので、能動的に取り組む姿勢があると良いと思います。

 

各プロジェクトでは、その国で初めて取り組む制度や新たな産業連携などを支援することもあり、やりがいも大きいです。一方、資料・報告書の作成のような地味な業務にもケアレスミスが出ないように丁寧に取り組めること、現地での想定外のトラブル(想定していた情報や人が出てこない、車や機械が故障する、停電してエアコンが動かない、断水でトイレやシャワーの水が出ない!など)にも柔軟に対応できることが必要になります。

 

また現地パートナー機関の人の中には、自己主張の強い人、話し好きの人、気難しい人など色々な人がいますので、相手の意見や要望を正確にくみ取り、中長期的な視点からプロジェクトや調査に最適な形で反映させる(あるいは反映しないことを先方に納得させる)ことは重要と思います。

 

現地のパートナー機関や企業などと協力しながら目標に向かっていくという面白さを感じることができ、色々な国・地域の文化や制度の違いを自分の目で見ながら学習できる点は、魅力的な環境です。

コンサルティング第一本部
野口 優太

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