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タンザニアのよいところ

はじめてタンザニアに出張しました。大昔に旅行で行ったことはあるのですが、ライオンとか象とか海とか両替所のインド人をぼ~っと覚えているぐらい。やはり遊びの記憶はその程度です。仕事で行った今回も正味1か月半ぐらいの短い滞在でしたが、色々な点でよい国だなと感じることができました。そこで、わたしの独断と偏見に基づいたタンザニアのよいところをいくつか挙げます。

 
  • ● 街

最初に感じたのは、街がきれいだなということです。ゴミがほとんど落ちていません。直近で何度も出張し、昔は駐在もしていた南アジアの街と比べると、ピッカピカといっても過言ではありません。タバコの吸い殻もなしです。というよりも、タバコを吸っている大人をほとんどみかけません。もちろん子どもも。

 

タンザニアのとある街(ムワンザ州)

 
  • ● 人

どうして街がきれいなのかは分かりませんが、ゴミを捨てるのは人ですから、タンザニアの一番よいところは街がきれいだというよりも、人の心がきれいだということかもしれません。ワークショップを開催した時に、私たちを支援してくれていた現地スタッフが、終了後の片づけを率先して行っていました。ゴミを拾ったり、あちらこちらに散らばるペットボトルを一か所に集めたり、テーブルや椅子の位置を整えたりしていた姿が印象的で、それを見ながら少し感動していた自分を覚えています。もちろん全員ではないでしょうが、タンザニア人の心はピッカピカです。

 

それと、年長者に対するリスペクトも美しいなと思いました。シニアの人に対する挨拶は現地語で「シカモ」というらしく、シカモ、シカモ、シカモ、って何度も聞きました。わたしも、一度だけ訪問した農村の小さな子どもにシカモって声をかけられまして、あとで現地の人からその意味を教えられて何となく嬉しさを感じる一方、あ~年取ったなと思った次第です。

 
  • ● 食

出張中に何度かイベントを行いまして、その際に提供された昼食が結構豪華だなと思いました(もちろん、支払う金額によるのでしょうが)。そしてなかなかの美味。他の国で出てくるお弁当よりもおいしくいただきました。少し珍しいなと思ったのは、昼食時に芋をふかしたものとか、芋に類似したよく分からない根菜をふかしたものとか、ゆでたまごとか、そういった類の単品が結構な頻度で出てくることです。ふかした芋とかそれに類似した根菜は、朝食でも定番でした。わたしは知らないですが、遠い昔の日本みたいで何となく懐かしい。でも、わたしのなかでの美味第1位はスープ。肉と野菜の旨味がガツンと出ていて、とってもおいしかったです。朝飲むと元気が出ます。

 

タンザニアのスープ

 
  • ● 飲

しかしながら、わたしの個人的タンザニアいいところランキングで、「人」を抑えて堂々第1位の栄冠に輝いたのは「飲」です。具体的にはビール。どこでも手に入るし、とってもおいしい。長くイスラム圏で仕事をしてきた身としては天国のようでした。

 

タンザニアの瓶ビール

 

最初に覚えた現地後も「バリディ」という言葉。寒いとか冷たいとかを意味する言葉で、冷たいビールが欲しいときには必須の単語です。そしてどこで飲んでも安い。一番安かった場所で、500ミリリットルの瓶が一本100円ちょっと。ホテルで飲むビールがスーパーで売っているビールよりも安いこともありました。そのことはずっと不思議だったのですが、わたしがスーパーで買うのは缶ビールで、ホテルで出るのは瓶ビール、どうも容器の原価の差ということみたいでした。本当のところはよく分かりませんが、どうでもいいですね。

 

以上、とりとめもなくダラダラと私見を述べてしまいましたが、タンザニアに行ったことがない方がはじめて行ってみれば、少しは同じことを感じるかもしれません。総じていい国ですよ。

 
コンサルティング第一本部 社員

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