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2022年は久しぶりに外国為替大変動の年となりました。私は15年間銀行の市場部門に在籍し為替・金利ディーラーをやっていたので、大変だなーと思ってみていました。
円高でも円安でも安定しているほうが計画を立てやすいので、大きな変動は大多数の人にとってありがたくないものだと思います。
歴史をみれば、1949年に1ドル360円の固定相場となり、1973年にスミソニアン協定で308円となった後、変動相場に移行し1980年代前半は1ドル200円から250円程度で推移していました。このあたりで私はディーリングルームに入るわけですが、ひよっこの私に1985年9月プラザ合意が襲い掛かってきました。普通は1日1円から2円の変動が23日の祝日を経て24日にかけて20円以上円の急騰、揺り戻し、また急騰となったのです。大したポジションを持っていたわけではなかったのですがパニック状態に近かったと思います。そのおかげで多少のことには動じないディーラーになれた気がします。
プラザ合意はたぶん教科書に載るレベルの大転換点だと思います。これはドル安政策によって米国の輸出競争力を高め貿易赤字を減少させることを目的としたものでした。
その後1ドル200円を割り円高が続いていくことになります。
為替の変動要因には貿易、金利、政治、紛争など多くのものがありますが、為替相場を読むためにいろいろなことを齧(かじ)ったのも勉強になりました。