トピックス

インタビュー

インタビュー|水野公二社長「個の人間力とネットワークを強くする」

水野公二社長が就任して1年8ヶ月ほど。水野社長にユニコへの思いや社員に期待することなどを聞いてみました。

図書館のように静かなオフィス

—ユニコに来られたとき、当初のユニコをご覧になってどのようなことを感じましたか。

2019年5月に初めてオフィスに来たとき、とても静かで図書館の自習室のようだと思った。社員は受験勉強しているような雰囲気で場違いなところに来たのかもと思ったのが最初だった(笑)それまで色んな仕事をしてきたが、だいたいチームやチーム外のメンバーとワイワイガヤガヤで仕事を進めることがほとんどだったから。ユニコでは他のひとたちとのつながりはどうしているのか、どういう会話をしているのか興味をそそったね。

—コロナ禍で働き方が変わり当社もリモートワーク推奨となりました。

ユニコは自分がいままで経験したことのない、アセットが「ひと」だけの会社。ちょうど一年前にコロナ禍が始まったが、働き方の面でもっと自由度を高めて仕事してもいいのではないかと思っていた。往復二、三時間かけて会社に通ってみんな疲れるじゃない。いい意味でコロナがきっかけになりテレワークをせざるを得ないことになった。ユニコはテレワーク体制がしやすい事業内容と思った。

オンラインを活用しながらFace to Faceで信頼関係の構築を

—この一年、働き方の変化に伴い会社はどう変わったと感じますか。現地業務を国内業務に変え、オンラインツールを活用しながら新しい手法を模索していますね。

開発コンサルタントは、現地に行って人に会い顔色や雰囲気を感じながら仕事を進めていく。会わないと本当の意味での信頼関係を作るのは難しいだろうなと思っている。
公式の会議はテレワークでかなりできる。でも、非公式な出会いや人間性の確認、関係性の構築はとても重要。これはテレワークでは難しいと思ってる。
やはり現地に行って、仕事だけではなく街を見て食事して歩いて、どういう匂いなのか、文化なのかを知らないと楽しくないよね。匂いは世界中の街で違うよね(笑) 第一本部のひとはそういうことが好きだからユニコに来てこういう仕事をしているのではないかな。

開発コンサルティング企業としてのユニコの魅力

—ユニコの魅力はどんなところにあるでしょうか。

当初、開発コンサルティング業界が初めてで、業界用語も分からず勉強のために資料をもらったほど。他のコンサルティング企業がどういうカラーなのかわからないから比較できない。
社員が他社と組んで案件に従事しているが、一緒に仕事をすると他の開発コンサルティング企業の特色や人間性がわかってくるでしょう。会社の色や雰囲気が出る。そういうことを知りたいと思っている。
もうひとつ知りたいのは、他社から見てユニコや社員はどんな印象なのかということだね。例えば今バングラデシュ案件で他社と一緒に仕事をしているが、先方と話していてユニコの社員の話が出てきてその社員を評価してくれているのがわかった。他社からどう見られているかという話は勉強になるね。

—ユニコの社員に期待することは何でしょうか。

ユニコの社員にはやりたいことをやってほしいし、言葉に出してほしいと思っている。仕事につながるやりたいことは大いにやってほしい。また仕事につながらないことでもプライベートとして大いにやればいい。そういうことが案外仕事に役立つことがある。仕事以外のネットワークは、太いし長続きする。

—やりたいことというのは例えばどのようなことですか。

この地域のこの分野の仕事をしたいということでもいい。たとえばメキシコやラテンアメリカなら自分、と言って手を挙げる社員もいる(笑)



「自己満足」できる仕事がどれだけあるか

もうすぐ社会人40年くらいになる。一日8時間×一週間で40時間。考えると30年40年のうち5分の一くらいは仕事をしていることになるよね。
30代のころ先輩に言われたことで、今とてもよくわかる言葉がある。
「自己満足」する仕事を10年にひとつでも持てれば、まあまあの社会人人生だよと言われたんだよ。「自己満足」する仕事というのは、周囲の評価や新聞に掲載されるというようなことじゃない。あの時にあの仕事を頑張ったというのは、自分自身の記憶に残る。結果がどうかは別として、記憶に残る仕事というのは自分自身が満足できる仕事だと思う。

—水野社長はどのような仕事が記憶に残っていますか。

自分には二つか三つある。プラントの仕事が多かったが、プラント案件は一つの仕事が長い。いちばんうれしかったのは契約サインできたときに相手の人が涙流して喜んでくれたこと。そんな経験は一度しかない。それまでは、案件が壊れそうな局面は何度もあった。最後に相手が我々と契約にサインをすることによって感激してくれるというのは嬉しかった。誰も褒めてくれなかったけどね(笑)

—インドでのお仕事が長かったのですね。

35歳から5年弱インドにいた。その前10年くらいインドと往復していたが、出張の時は気分が重かった(笑)でも住んでみると好きになるね。一番長いのはメキシコで7年半住んでいた。

—インドの好きなところは。

インド人は親切。助けられたことも多い。お金の話になるとややこしいが(笑)

社会に貢献している開発コンサルタントの仕事、個のレベルアップをする

開発コンサルタントの仕事をしていると、ユニコもその対面の国・人・会社であれ、そこに対して間違いなく貢献しているはず。ユニコの社員が一つの案件をとことんやって、いかに自分が納得する自己実現につなげるか。中途半端ではそのまま終わってしまう。
それがユニコの社員の皆さんに期待している点なんだよね。

ユニコを見ていて最近思うのは、それぞれが切磋琢磨してレベル上げようとしているということ。個性の集団を感じる。個性は1人だと大した力にはならないからね。
とくに第一本部は支えあっていると感じるね。個人の長所を伸ばして、短所は他のメンバーで支えあえばいいと思う。最初は、皆さんお互い関係ないやという雰囲気なのかと思ったが、案外支えあっている。

—あまり自ら積極的に手を挙げて行動をしないのかと思いきや、実はそれぞれ熱い思いをもっていたりしますね。本当はどうでもいいと思っているわけではないというのが魅力でしょうか。

皆さんには大いに出る杭になってくれと思う。誰だって何か苦手なところがある。それは周りが支えてあげればいい。特にこの会社は本当にそうなればいいと思っている。
ひとりひとりはこういうことをやりたいという思いを持っているね。30年40年というのは長いようで短いが、設計図はある程度作っておいたほうがいい。そういう設計図はユニコのひとたちはある程度できているのではないかと思う。



5年後の未来を描く

—最近は、これまでのODA(政府開発援助)とは変わってきて、開発コンサルティング企業も新しい仕事の仕方を考えています。ユニコの場合はどうでしょうか。

まず民間企業海外展開支援事業には力を入れたい。自分は30年ほどプラント関係の仕事をやってきて、日本の企業は良いものを多く持っていると昔から思っていた。海外に出たいけれど内部に人がいなかったり、いい人材を使うと国内が手薄になったりなどの話をよく聞く。そのような海外展開の手助けというのはユニコができるし、やらなくてはいけない仕事だと思う。
何故ユニコができるかというと、専門家や相談できるひとがいるから。社内のシニアの人たちは経験の塊のような人が多いから、大いに使ってほしいと思っている。

—今年は、ユニコの創立50周年という節目の年でもあります。水野社長が描く会社の未来像はどのようなものでしょうか。

10年後、20年後は考えられない。今、世の中の動きは早い。コロナもそうだが毎年思ってもみないことが起きるし、これはおそらく変わらない。そう考えると、ユニコが10年20年後の姿を書いても絵に描いた餅。
それよりも、5年後のきちんとした形の姿までは責任があると思っている。5年間の具体的な仕事のイメージはある。
そして、やはり皆さんの個の人間力とネットワーク。この二つは確実に強くしなくてはいけないと思っている。


インタビュー:2021年2月

(聞き手/撮影:土屋、保坂、横山)

CONTACT